当時大手人材サービス会社に勤務していた私は、
派遣スタッフさんの就業フォローがメインの仕事でした。
とは言え、ほとんどの方が順調に就業されていて、
定期的なクライアントとの面談は、
いつからかプライベートな話に及ぶようになりました。
「金山さんは結婚しているのですか?」「お子さんはいらっしゃるのですか?」
そのような会話から始まり、「私も本当は結婚したかったのですよ」
「あの時仕事と恋を天秤にかけて『ちょっとだけ仕事に集中しよう』なんて思っていたら、
恋人は去ってしまいました」など、数々のエピソードをお聞きするようになりました。
当時担当していたクライアントは、東京都丸の内や大手町のビジネス街の大手企業。
実はキャリアを重ねている人達を羨ましいなと心の中で思っていました。
でも、羨ましいと思っていたその方達も、
一瞬でも違う道を選ぼうか迷った時期もあったのだと気づかされました。
そこから、人生のひとつの分岐点になる結婚・恋愛のサポートがしたいと
強く思うようになったのです。
上司に「結婚相談所を開設しませんか?」と何度も話すほど真剣でした。
そして、長女の大学進学を機に、思い切って結婚情報サービス会社に転職しました。
ふたりの子供が、それぞれ将来の道を自分自身で考え進路を選択している姿はとても頼もしく、
大きな刺激を与えてくれました。
そして、多くの会員様を担当する形ではなく、
少人数制をもってひとりひとりの個性や考え方、
そして何よりも会員様が歩んできた自身の人生を尊重しながら、
ご自身が納得した形で出会いから交際、
そして成婚の道を歩んでもらいたいという思いが強くなり、
個人で結婚相談所を始めました。
当時の気持ちは今でも持ち続けながら、日々会員様と向き合っています。
私にとって、会員様ひとりひとり大切な方です。
このようなきっかけで出会えたこと、純粋にとても嬉しいなといつも思っています。